大正×対称アリス HEADS & TAILS



初めに(前書き)

今回は 大正×対称アリス のファンディスクにあたる作品。
大正×対称アリス HEADS & TAILS について書いています。
一応、大正×対称アリス(以降本編と表記)をプレイした以上
ファンデスクである大正×対称アリス HEADS & TAILS (以降
本作と表記)についてもやった方がいいと思って今作をプレイ
しましたが、結果としてはプレイして良かったです。詳しい
事はこの後に書くとして、この後の注意事項として、私は一応
いちエロゲーマーなので今後、乙女ゲームの主観的作品紹介が
たくさん増える事はない事と、2 回目の乙女ゲームの主観的
作品紹介なので、乙女ゲームを普段からプレイしている人には
納得出来ない内容になっている可能性がある事はご了承下さい。
それと私は 大正×対称アリス HEADS & TAILS の Switch版で
プレイしたので、原作とは一部、表現が違っている可能性が
ありますのでそちらもご了承下さい。と本編の主観的作品紹介と
同じような事を書いておきます。最後に本編の ネタバレ
一部含みますので、そちらもご了承下さい。

総評

百合花は可愛くてエロかった でまとめても個人的には問題ない
です。特に本作では左側に主人公の小さい立ち絵が表示される
ようになっています。これが Switch版 だけなのかはどうかは
分かりませんが、あの百合花の立ち絵が表示されるんですよ。
しかも差分の表情や衣装変化も一部対応しています。これだけ
でも評価するべきポイントですが更にこの表示は物語の主人公に
対応しているんで、この後シナリオで紹介する一部の男性キャラ
クターも対応しています。きっとこれは本来想定している乙女
ゲーマー達には歓喜されたのではないかと思います。さてさて
まとめが冒頭だけだとわざわざ読んで頂いている人に対して失礼
なのでもう少し書くと、アリステアへのフォローが足りないが
作品の満足度は高かった。といった感じですね。アリステア君に
ついては本編の主観的作品で存在を濁した A の事です。彼の
犠牲(と私は思っています)によって本編のアリスの個別ルート。
そして物語の完結を迎えたと思っている私にはアリステア君の
救済とまではいいませんが、何らかのフォローがあって欲しいと
思っていました。そして本作では確かにフォローがありました。
それは認めますが個人的にはフォローが 足りてない です。私は
その先を匂わせるのではなくて 明確な描写 が欲しかったです。
ただ、それ以外の内容は満足度が高いんですよね。特に本編では
救いはあったと解釈した魔法使いのその後の描写は本編で彼が
好きな人なら大半の人が 納得 出来る内容であり、本作を買えと
強くおススメ出来る内容です。個人的にはグレーデル君の描写の
インパクトが薄くなった所は残念でしたが、その次に好きだった
魔法使いが素晴らしかったので、満足しています。

シナリオ

本作は大きく分けて、アリステア君を本編の主人公。百合花の
親友である大神と兄の諒士の視点で描写されるオオカミ編と
猟師編。本編の六人の人格とアリスのその後を描くアフター
ストーリー的な物。そして、学園物語の 3 つがメインです。
後はおまけで Vita 版初回生産分特典ドラマCDの内容が立ち絵
付きで収録されています。こちらは本当におまけ程度ですが
本編と本作を皮肉ったギャグもありますので、興味があれば
一度はプレイしてみてもいいかも知れません。さて、まずは
学園物語についてですが、こちらは六人の人格とアリスを
攻略対象として本編の主人公の百合花が学園生活を楽しむと
いうコンセプトですね。こちらは本来のプレイ層である人達を
ターゲットにしている部分が多く見られるため、正直私には
苦しい場面が何度かありました。ただ、シンデレラ編は多分
正統派学園物語としての完成度は高い方なのではないかなと
思います。後は魔法使い編が印象的でしたね。こちらの個別
ルートは「やっぱりどこまでいっても魔法使いは魔法使い」と
感じられる内容でした。本編をプレイした人ならこれで大体
察する事が出来るはずです。次に本編の六人の人格とアリスの
アフターストーリー的な物についてですが、こちらは個人的な
満足度に明確な差がありました。魔法使い編がトップとして
シンデレラ>アリス>>白雪=かぐや>グレーデル=赤ずきん
です。本編では好きなキャラクターだったグレーテルですが
本作では良くも悪くもインパクトが薄れたように感じます。
やっぱり彼は狂気と正気の狭間を葛藤している場面が一番輝く
気がします。赤ずきん編は「赤ずきんは天然むっつりではなくて
ただのスケベな人だった」ぐらいしか印象に残っていないです。
まあ、スケベな理由はオオカミ編をプレイすれば分かりますが。
かぐや編と白雪編は本編での内容を乗り越えようとする 2 人の
葛藤などが見られますが、個人的にはかぐや編での百合花の
エロいシーンが印象的すぎて頭から離れません。あっ。気になる
方は公式サイトに載っていますのでそちらをどうぞ。アリス編は
「アリス君から好きって言ってもらえない!もしかしてアリス
君ってロリコンかも!?」(一部捏造正確には「アリスが
本当に好きなのは「私」ではなくて「子供の頃の私」なんじゃ
ないのか」)と悩む百合花に対してのアリスの答えを見る話です。
相変わらずのアリス節連発ではありますが、決めるべき所は
しっかりと決めたアリスを十分に見られたのでこれはこれで
満足はしています。そしてシンデレラ編についてですが「本編
後の百合花とシンデレラの恋人関係とその先を描く」という
非常にシンプルな描写ですが、満足度は非常に高かったです。
これは本編のシンデレラ編をプレイした人だったら「本編
後はこうあって欲しい」という理想の光景を見れたのでは
ないかと思います。また百合花が更に可愛くなっていました。
具体的にはシンデレラのベットにダイブしたり、シンデレラに
可愛く甘えながらグイグイ迫ったりします。きっと文章だけでは
百合花の可愛さがちっとも伝わらないですが、プレイした人には
きっと私の言いたい事は伝わるはずです。個人的な「アフター
ストーリーで見たい内容」を沢山描写していて嬉しかったです。
そして、最後に魔法使い編です。こちらはアフターストーリーの
中で最後にプレイするべきです。何せアフターストーリー全体の
総決算とでもいうべき内容で、魔法使いが救われた話です。もう
これ以上の言葉は無粋というか何を言っても蛇足になりそうですが
彼の変化を明確に描写した事で 救われた と断言出来る内容で
ありました。とだけ最後に言わせて下さい。後はオオカミ編と
猟師編についてですが、まずオオカミ編は「どこまで行っても
オオカミはオオカミ。王子様にはなれない」この言葉通りでした。
彼はサブキャラクターだからこそ輝く訳で、彼をメインにしても
どうにもなりません。だからこそ「嘘つきオオカミ」「ごめんね」
「王子様と狼さん」の 3 つの結末がそれぞれ用意されています。
どの結末も嫌いではないですが、作品の完成度としては「嘘つき
オオカミ」が一番高いですかね。ただ、私は「ごめんね」が
一番印象的でしたね。いいじゃないですか、彼にも報われて
欲しいと願っても。でもその願いでは幸せになれないんです。
何故なら彼は 正常 だから。本作の王子様はどいつもこいつも
異常者ばかりですからね。だからこそ百合花と結ばれる訳ですが。
猟師編についてはエロゲ的な展開の 1 つである「実は兄妹では
なかった」的な爆弾をぶち込む可能性も考えていましたが、まあ
その考えは杞憂でした。しかし「えっ。兄妹でこの終わり方を
するの?」的なエンドを用意しているあたりはやっぱり諒士も
そっち側だったんだなと思いました。オオカミ編と猟師編。
どちらも本編でのアリステア君のフォロー的な内容も含んで
いますが、どうせならオオカミ編の「嘘つきオオカミ」の結末の
方で百合花とアリステア君のその後を描写してもよかった
ように思いますがそこまで描くとオオカミ編じゃなくなって
しまう可能性があるので、やっぱり別枠でアリステア編は
欲しかったですね。と書いてシナリオの方は終わりにします。

グラフィック

本編同様のクオリティーを保ちつつ、総評で書いたように
こんな感じで 主人公の小さい立ち絵が表示されるのは
良いです。後、男が見ても諒士と大神のイケメン具合は流石
だと思います。きっと本編で 2 人のファンになった本来の
客層の人達は歓喜したでしょうね。2 人に限れば印象的な
一枚絵は諒士は百合花の髪の毛を拭いているシーン。大神は
メガネを外しているシーンの一枚絵ですかね。特に大神の
シーンの一枚絵には百合花の後ろ姿が写っていますが、この
時の百合花は一体どんな表情をしているかは気になります。
後はシナリオでも書いたようにかぐや編での恥じらう百合花の
一枚絵はエロさろ可愛さを両立した一枚絵で素晴らしい出来
でしたね。

音楽

本編で凝っていたオープニング曲と比べるとインパクトは
流石におちますが、曲自体は本作の雰囲気に合っていたと
思います。BGMに関しては Crystal palace と Run for
the Sun! が本編と変わらず印象に残っていますが、新たに
A tale begun in other days が印象に残りました。まあ
魔法使い編のあの場面で流れれば仕方ないですけどね。

キャラクター

本編の主観的作品紹介とは順番を変えて先に百合花について
書きます。本作でも学園編とアフターストーリーで主人公を
務める彼女ですが、シンデレラ編ではちょっとエロくなって
自分から「セッ〇ス」と発言したりシンデレラのベットに
ダイブしたりとエロくなったかと思えばシンデレラに可愛く
甘えながらグイグイ迫ったり、かぐや編ではかぐやに迫られて
あたふたしたりと相変わらずの ギャップ で可愛いと私は
感じています。もちろん本作でも猟師編やオオカミ編で見せる
狂っている シーンも健在で、特にコレは第三者から見る
形だと余計にそのインパクトが増したように感じます。次は
本編での攻略対象キャラクター達である各人格とアリス君に
ついてですがこれは申し訳ない。もうぶっちぎりで魔法使いが
一番好きになりましたね。元々魔法使いが本編でも結構好き
だった事もありますが、これは話の構成上仕方ないですよ。
あんなアフターストーリーを見せられて好きにならない方が
おかしいですって。次がシンデレラですがこちらは本編同様に
安定した強さですね。乙女ゲーに詳しくない私でも正統派で
王道的なんだろうなと察する事が出来る話で、キャラクターの
魅力も本編でも本作でも変わらない評価です。そういった意味
ではグレーデル君は本作では評価を落としましたね。フォロー
しておくと、嫌いになったとかいう訳ではなくて、シナリオでも
書いたように彼の魅力は狂気と正気の狭間を葛藤している場面で
こそ輝くので、それが薄い本作ではその魅力を発揮出来ていない
だけですので。他のキャラクター達は本編と評価は変わらない
ですかね。アリス君がツンデレのデレの部分が多かったので
そこは悪くなかったかなといったぐらいですかね。さて、後は
大神君と諒士ですね。まずは大神君からですが、彼はもうね…
最初から決まっていたんですよ。結末は。本編で安易に「攻略
対象キャラクターになってもおかしくないぐらいに良い奴」
などと書いた結果がコレですからね。けど彼が選ぶどの結末
にもきっと後悔はないはずです。と書いて彼の幸せを願って
おきます。諒士の方は意外でしたね。彼なりの苦悩や葛藤を
彼の視点から見られて、更に好きになった人も多いのでは
ないでしょうか?でも最後は百合花の妹ヒロイン的なアレを
やって来た事の方が印象的でしたね。だってあんだけモテる
のに最後まで妹一筋ですもん。まあ、百合花は魔性のヒロイン
ですからね。エロゲにもしこのまま実装されたら他ヒロインを
蹴散らす最強ヒロインとして君臨してしまいますから。と最後は
結局百合花の話になってしまいましたが、まあそれだけ彼女は
魅力的だった。と書いて終わりにします。

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